出産もよう



9月22日パフの体温が下がる。産室を出たり入ったり、トイレに何回も行ってそこら辺を掘っている。病院に電話。今夜あたり始まるかもしれない。産屋の横に床を取るがそわそわと落ち着かずめえまでウロウロしてて寝不足。お産は夜中が多いと聞いていたので朝はゆだんした。8:40トイレに緑色の液体があるのに気づく。産屋を確認すると緑色の液体と破水と思われる水でびしょびしょになっている。パフはハアハアと短く息をして苦しそう。病院に電話。じきに始まると言われるが2時間たってもいきむようすがなく、再度病院に電話。死産の可能性があるのであと1時間くらいで始まらなければ帝王切開も考えなくてはならない。えーっ!それだけはさけたい…… パフと第1子2
おかあさんになったパフ
パフ第1子
やったね!おめでとう!


うまれたて 気合をいれて息子と産屋に入り、つきっきりで背中をさする。パフ産むよ!あかちゃん死んじゃうよ!息子といっしょにいきむ。タイムリミットまであと10分…。その時パフがいきみはじめる。よっしゃ!!パフいきみ方がよくわからないようだ。立たせてみる。羊膜がみえた。もう一息。頭が出てきた。パフはなめようとして横になりそのままいきんで全部出てきた。生きてるか…?動いた!感謝!もう大丈夫。パフは子供の羊膜を破いて子供をなめ、へその緒を切りちゃんと授乳に導いた。出てきた胎盤を食べる。本のとうりにちゃんとおかあさんできた。超うれしい!病院に電話。先生も喜んでくれた。第1子黒の♀。無事出産。
うまれたて、へその緒付
いもりみたい?
いもり?ねずみ?犬だよ


しばらく子供をなめまわしていたが次の陣痛が始まる。今度は横になったまま上手にいきんだ。何回かいきんだらすんなり出た。1時間後、第2子、黒の♂。さっきの子より大きい。次の子は手ごわかった。なかなか出ない。パフは伏せでいきんだり横になったりしてがんばった。1時間45分後、第3子、黒の♀。さくらのママが駆けつけてくれる。なんだかすんなりと手ごわいが交互にくるみたい。50分後、第4子、黒の♀。黒ばっかり4匹つづく。もしや全部真っ黒?…でも元気ならいいや!それよりも胎盤が出ない。病院に電話。あとから出るらしい。そうしてるうちにちゃんと出る。一安心。パフすぐに陣痛が恥じまる。35分後、第5子、黄色の♂。黄色だ〜!またしても胎盤がでない。また電話。話してる途中に息子が『おかあさん生まれてる!』えっ?ほんとだ。黄色の♀。でもすごく小さいよ。(このチビがチャコです。)胎盤は??食べた?のかな????

黒ラブ2匹

仲良くならんで。

何グラム?
何グラム?


黄色の♂ めえは?家出かな? パフ黄色 黄色とパフ2
黄色の♂2
黄色の♂。力強く吸う まだかわいていない おっぱい〜どこ〜? お母さん顔のパフ


黒と黄色

胎盤の確認が2つもできてない。チビはおっぱいが吸えず口をあけてくわえさせてもすぐに放してしまう。あーどうしよう!だんなが『免疫の70〜80%は母犬の初乳による。』と声を出して本を読んでいる。知ってるよ!!何回も試み何とか吸い付いた。胎盤は?さっきから茶色のおりものが出てるからそれじゃないかな?とりあえずレントゲンで確認できた6匹は産んだしパフも一休みしてる。おなかをさするとなんか硬い物がある。頭かな〜もう一匹いるかもな〜????



めえは遠まきに見ていたよ…

 

黄色と黒やっぱ両方いてうれしい。

黄色3匹
黄色軍団。おしりがかわいい!

 

やっぱり陣痛が始まった。なんどもいきむが出ない。パフは相当疲れた様子で痛ましい。2時間50分後、第7子、黄色の♀誕生。この子だけ足から出てきた。もう最後だと思ったのだが…30分後朝出たあの胎盤剥離の印が又はじまる。みどりの液体!まだいるの?破水した。いるんだ。眠りそうなパフを無理やり起こして励ますが、陣痛は微弱。いきむ様子もない。時間だけがどんどんたって2時間が経過、やっといきみだす。何回もいきむがおりてこない。やっと触診できるところまできたがあと3cmで止まってしまう。何故だー!時計は夜中の1時を回っている。みんなへとへとだ。パフはとても辛そう……
このままじゃだめだ!どうする!

指を入れてみた。羊膜がない。頭がある。肩が骨盤にひっかかってるのか?限界だ。ひっぱりだす決心をする。骨盤にそって指でなで、頭をつかむ。傷つけないようにゆっくりと回しながらひきだす。……神様!

黒4匹
黒軍団。しっかり吸う
とりだした。午前2時15分。パフは他の子と同じように一生懸命なめている。すでに予感はしていたが死産だった。生き返るかもの期待もむなしく口をあけ舌を出したまま動かない。だめなら早く隠した方がいい。だんなと目配せして眠っている7匹の子犬をパフのおっぱいに並べてからそっとだんなに手渡す。


全員集合

パフは探すように目で追ったがいっせいにおっぱいを吸われると子犬をなめはじめた。元気な子供たちに救われた。よかった。死産は悲しかったけど、パフの体のほうがもっと心配だから…お産終了。

元気なこの子達に救われた
17時間にわたる長い戦いだった。命を生み出すってすごいことだね。(誰だ?犬のお産は軽いとか言ってるやつは!)死産を含めてあらためて真摯な気持ちになった。息子を産んだときを思い出した。家族みんなが協力して感動を共有できた。ありがとうパフ。ごくろうさま。

 

 




これで出産もようはおしまい。
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